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医療被ばくセミナー

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第3会場 3階やまゆり112 8:30~9:20

医療被ばく低減推進委員会(KANAGAWA70)活動報告 一般撮影・CT・IVR

座長 横浜市立大学附属病院  村上 朋史

KANAGAWA70 一般撮影線量調査結果から見る最適な撮影条件

北里大学病院  関 将志

 2012年3月の東日本大震災以後、国民の放射線被ばくに対する関心が一層高くなった。また、世界的にも放射線診療によって患者等が受ける医療被ぱくの最適化が課題となっており、国内では、2015年6月7日に医療被ばく研究情報ネットワーク(Japan Network for Research and Information on Medical Exposures: J-RIME)が最新の国内実態調査に基づく診断参考レベル(Diagnostic Reference Level: DRLを公表した。神奈川県放射線技師会では医療被ばく線量の評価ならびに最適化を推進する事業としてKANAGAWA70を新設し、2015年10月~2016年2 月の期間で一般撮影の撮影線量の調査を実施した。
そこで今回、神奈川県内の医療機関における放射線被ぱくの最適化を目的に、KANAGAWA70 で実施した一般撮影における撮影線量調査結果を報告するとともに、調査結果から見る最適な撮影条件を検討したので報告する。
今回の調査結果および推奨撮影条件が神奈川県内の医療機関における放射線被ぱくの最適化に役立てていただけたら幸いである。

一般撮影における被ばく線量の最適化因子の調査結果

聖マリアンナ医科大学病院  芹田 樹

2015年6 月、放射線検査における撮影線量最適化の指標となる診断参考レベル(DRLs)が発表された。神奈川県診療放射線技師会に設置された医療被ぱく低減推進委員会(KANAGAWA70)は、2015年10月~2016年2 月に当会会員が所属する県内医療施設に対し、一般撮影領域につい自施設の線量把握の現状や線量最適化に関するアンケ一卜を実施した。
一般撮影領域において使用されている受光媒体による撮影線量の違いによる撮影線量の差異は各方面で報告されているが、本アンケ-卜調査の結果からも神奈川県内という一定地域においても使用受光媒体の種類によって撮影線量に差があることがわかった。
また、本調査において「使用受光媒体の違いによる撮影線量の差」以外にも最適化につながる因子について確認できたので、併せて報告させていただく。

KANAGAWA70 – CT線量調査結果の概要と今後の課題-

聖マリアンナ医科大学病院画像センター  小川 泰良

 2015年6月、我が国において診断参考レベ「DRLs2015J が公表された。現在まで約2年の月日が流れたが、初めての診断参考レベルということもあり、公表当初から専門機関、学会など多くの係団関体がその概要の理解と普及、最適化の実施に尽力されている。
CT領域はCT dose index(CTDI)やdose length product (OLP)が規格化された線量指標として広く認知され、装置コンソール上や線量サマリに推定値として表記されていることからも線診技療放射線技師のみならず、放射線科医師にとっても身近で理解されている線量指標であると考える。しかし、ベンダーやヴァージョンによって推定値の取り扱いが異なることや、新しい技術導入の有無、精度の問題など、正確な数値の把握と評価を難しくする要因が多くあることを理解しなくてはならない。
このような背景の中、神奈川県放射線技師会で発足した医療被ばく最適化推進委員会では、神奈川県内のCT装置を保有する施設を対象に、線量と最適化に関するアンケ一卜調査を行った。地域で線量調査を行うことは今後のDRLs改訂に向けて大きな意昧をもつと考えている。多くの協力施設にとって有益な情報となるように、貴重なデータを現在集計、解析をしているところである。学会当日は、調査結果および線量調査に関する課題などを報告する予定である。

IVR分野におけるKANAGAWA70・DRL調査の概要

東海大学医学部付属病院  山本 和幸

 DRLs2015を受け各モダリティにおいて様々な学会や研究会による調査が行われいる。KANAGAWA70ではこれまで、単純撮影分野およびCT分野において調査を行ってきた。来年度からIVR分野における神奈川県内のDRL調査を実施する。DRLs2015ではIVR分野における”IRP (IVR基準点)での20cm厚アクリルファントム1分間当たりの透視線量”とされ、実測値で評価されている。KANAGAWA70 の調査においても、基本はDRLs2015をベースに調査を行い、単純撮影調査時のよなう新たな知見を見出していきたいと考える。ます始めに、アンケ一卜調査にて神奈川県におけるIVR実施状況を調査し、次に量線測定データの収集と解析を段階的に行っていく方針である。

[1st_STEP概要】
1st_STEPでは神奈川県におけるIVR実施状況と線量の関係の調査を行う。具体的には、「神奈川県での[IVR実施施設数】【IVR装置稼働数】【放射線技師のIVR従事率】」および「IVR実施施設では。。。【透視・撮影線量の最適化】【DRLs2015との比較】【患者線量管理の有無】【スタッフ線量管理の有無】」である。また、「DRLs2015との比較を行ったという施設については【線量測定結果】」を収集し2nd_STEPに繋げる。
 単純撮影およびCT調査時同様、会員のみなさまのご協力をお願いしたい。

公益社団法人 神奈川県放射線技師会 TEL 045-681-7573 平日13:00~17:00

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