災害時の医療救護活動についての協定書
「災害時の医療救護活動についての協定書」について
神奈川県放射線技師会は、神奈川県における災害時の保健医療救護体制を強化することに積極的に協力していく目的で、神奈川県と「災害時の医療救護活動についての協定書」を令和4年3月28日付けで締結いたしました。
本協定は、地震などの大規模災害時や原子力災害時における医療機関等への診療放射線技師の派遣支援について取り決めたものです。
また、本協定が災害時において、有効に機能するよう、診療放射線技師の被災地域への派遣支援について、別紙2「災害時における診療放射線技師の派遣支援スキーム及び支援先でのエックス線装置の使用に係る取扱いについて」のとおり定めました。
この別紙2の内容については神奈川県にて、医療法(昭和二十三年法律第二百五号)等を所管する神奈川県健康医療局保健医療部医療課及び各保健所等と協議済みであることを申し添えます。
協定施行日は令和4年4月1日からとなります。
神奈川県放射線技師会としては今後、協定書に則した活動要領やマニュアル作り、災害に強い組織づくりをしていきたいと考えています。神奈川県放射線技師会会員の皆様には引き続きご協力して頂くとともにご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
(別紙2)災害時における診療放射線技師の派遣支援スキーム及び支援先でのエックス線装置の使用に係る取り扱いについて
「甲状腺モニタリングについて」及び「甲状腺簡易測定方法」について
原子力災害対策指針の規定に 甲状腺被ばく線量モニタリングは、放射性ヨウ素の吸入による甲状腺への集積の程度を定量的に把握し、被ばく線量を推定するために実施しなければならない。 (第3(5)⑥)とあります。
甲状腺の被ばく線量の推定の目的は、国や関係地方公共団体が、住民等の被ばく線量を把握することにより、住民等の健康に係る評価や健康相談等に関する施策の実施に役立てることにあると考えられています。
原子力規制庁も測定実施者として多くの診療放射線技師の活動に期待していると言われています。
神奈川県原子力災害ネットワーク会議においても、神奈川県放射線技師会に所属する診療放射線技師の方々が甲状腺簡易測定を行えるようマニュアル等の整備を求められ、この度
「甲状腺モニタリングについて」及び「甲状腺簡易測定方法」の2つの動画を作成しました。非常に簡潔に分かりやすく作られていますので原子力災害に携わる多くの方々の助力になればと思います。ぜひ、ご覧下さい。